6月に入りました!
真夏の足音が近づく今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?
6月早々、イベントづくしの我らがスケートボードコミュニティ。6月も3日目にしてワタクシ森田貴宏はちょいとあちこち行って来ました。おかげで身体中、傷だらけでございます。でも心配ご無用!スケートボーダーが故、怪我は勲章のようなものでございます。
ってな感じで今月は早々のメッセージの更新で頑張りたいと思います。

先月のメッセージにもありました「MAGENTA skateboards presents/SOLEIL LEVANT」の試写会が近づいて参りました。
6月13日、場所は東京、中野、その名も「中野ゼロホール/小ホール」でございます。入場はフリーとなっています。
どうぞ興味のある方は是非ともおいで下さい。

今月の森田貴宏メッセージはその「MAGENTA skateboards presents/SOLEIL LEVANT」についてのお話をさせて頂きましょうかね。
では最初にMAGENTAとはどんなスケートカンパニーなのか?
僕なりに少し皆様にお伝え致しましょう。

彼らはフランス、それもパリではなく南部の街、ワインで有名な「ボルドー」を起点に発足されたチーム。
同じくフランスで90年代後期にリヨンという街で発足された、今や世界的に有名なカンパニーになった「CLICHE」。
その後を追う形で結成されたのが「MAGENTA skateboards」。
90年代後期「CLICHE」から発信されたビデオ、写真集などのヴィジュアルの完成度。
ヨーロッパプライドを武器にハイクウォリティな当時の彼らが掲げたスケートボードコンセプトは、現在の「CLICHE」を形成する上でも納得といったものだった。僕もその昔、彼ら「CLICHE」のチームが来日したときのツアーコーディネイトを手伝った事があったが、やはりスケートの本場アメリカのチームとは何かが違う雰囲気をチーム全員から感じた事を良く覚えている。
そんな「フランスを起点に活動したチームに憧れを持つのは本国フランスのスケーターなら当たり前だった」と当時の思いを旅先のボルドーで僕に語ってくれたのは、誰でもないMAGENTAのメインライダーを務めるLEO VALLSだった。

LEO VALLS。現在世界中のコアなストリートスケート愛好家の間で最も注目されていると言っても過言でないフランスのスタイラー。どんなものでも自分に取り込み、自分のフィルターを使って新たなスケーティングアプローチでアウトプットする若き才能。そんな彼がさらに語った自分達「MAGENTA skateboards」に対する思い。

一時は憧れを持っていた存在も次第に世間の流れとともに、自分の考えていたそれとは大きく異なるモノへと変わっていく。
それは2000年に入り益々加速していく一極集中型のスケートボードの商業的な方向性だったと彼は語った。
商業的になる事は間違いではない。しかしそこには各々の考える確固たるスケートボーディングスタイルがあって始めて、それぞれが商業ベースとして受け入れられるべきだということ。
ビッグトリック型のスケートが流行れば、世間は何も考えずにそれに傾倒し、クリエイティブなスケートが流行れば、今度はそちらに傾倒する。今の流れは正しくそれだ。

話は変わって2007年、日本。
僕は生まれて始めて、自分自身のスケートボード映像、いわゆるビデオパートなるものを完成させた。
関西で生まれたウィールカンパニー「STRUSH wheels」の作った1stビデオ「collective improvisation」。
僕はそこで長い年月FESNとしてビデオを作って来たわりには遅過ぎたと言っても過言じゃない自身のパート制作に挑んだ。
当時僕は30歳。スケート歴は18年。それなりの経験を積んだ自分が周りの皆に見せれるもの。
それはまさしく「自分らしさ」だけだと考えた。

僕はその撮影を1ヶ月と心に決めて撮影に挑んだ。結局少し、期間の足は出てしまったが、それでも当時の自分としては、それなりに納得のいく形で完成した事を覚えている。
僕が自分のパート内でやったラインのほとんどがその場限りのアドリブトリックを繋げたものだった。
まさしくビデオタイトルの「collective improvisation/即興作品集」にちなんで僕なりに考えたフッテージを集めたものだった。
時代がどうであれ、流行がどうであっても、僕の出来る事はひとつ。

そして時が過ぎ、、、
その「collective improvisation」の話題も少しずつ人々からなくなっていった矢先に、、、
僕は友人から見せられたビデオに驚愕した。
それは遠くヨーロッパはフランスから発信されたものだった。
90年代のストリート。スタイル重視のスピードスケーティング。
その中でもひと際目立ったスムースライダーのスタイリッシュなスケーティング。
そのビデオを見ているうちに気付いた。
それは僕が過去に「collective improvisation」で初披露した「自分らしさ」を出す為の森田貴宏オリジナルトリックを、まさに自分のスタイルの中へと「モノ」にした外国人スタイラーが居た事に。
そう!それが若かりし日のLEO VALLSだった。

彼のスケートの中に、僕は僕自身の動きを見た瞬間だった。
僕の思いを、遠くフランスから世界へと繋げているLEO VALLSを見て僕は本当に嬉しくなった。
そう!僕らはスケートで、、、そしてビデオで、、、会話をしているんだ!

とにかくLEO VALLS以外にも「MAGENTA skateboards」の仲間達は皆、「日本人のスケートアプローチに勇気を貰った」という。

そしてさらに昨年行ったフランスで僕は驚くべき状況を目の当たりにした。
それはフランスの街で会うスケーターの一人一人が僕に深い感謝と敬意を示す言葉を必死に母国語以外で表現してくれる。
中には緊張して唇を震わして話す者までがいた。
そしてそういう人達は皆、年もかなりいっているであろう、大人の玄人スケーター達だった。
皆、実力もかなりのものだった。僕より全然上手な人もいた。
たぶん年も僕と近いような人達。

世の中はビッグトリックだ!ハンドレイルだ!メガランプだ!となってる状況に全く焦ることない僕らFESNのアプローチに彼らは心底感動してくれたという。
2008年に発表した「overground broadcasting」のラストで見せた僕達なりの「自分らしさ」という誇りを遠くフランスで彼らなりに感じ、受け取ってくれたのだ!

今回「MAGENTA skateboards」は発足して以来初となるフルレングスDVDを発表する。
ブランド発足以来数々の「MAGENTA」自身の等身大の映像作品群。
それら全てを惜しみなくオンラインで発表し続け、ニュータイププロモーションを実践し続けたスケートカンパニー。
今や全世界12カ国で展開するストリートスケートカンパニーとして注目を集める存在になった「MAGENTA skateboards」。
その中でも彼ら「MAGENTA skateboards」発信のフルレングスビデオが持つ意味は格別だ。

全世界の玄人、ストリートスケーティング愛好家達は彼ら「MAGENTA skateboards」の最新作を今か今かと待っている。
その最初のフルレングスビデオのタイトルが「SOLEIL LEVANT/日の出」ということに僕は時代の新たな変化を感じざる得ない。
全てのものは影響し合っている。
その影響で今後の世界は作られるんだ。

これを読む皆さん、どうか時代の変わり目となるであろう、6月13日の試写会を見逃さないで下さい。
世界を変えてやる!という意志を持った仲間が全世界から集まる日。
これはスケーターに限ったものではない。要は志しの問題なんだ。
大袈裟かもしれないが、僕はそういう思いで1人フランスに旅立ち、思いをぶつけてきた。

でも、、、まあ、この話の続きは、またいつかしたいと思います。
そこに至るストーリーにはまだまだ奥がある。

とにかく!まずは先にあなたが「それを」目撃する番だ。
今後の世界に何が必要か?
時代を突き進む君に何が必要か?
皆でとにかく感じよう。
皆でとにかく!楽しもう!

入場は「フリー」。
場所は東京中野、中野ゼロホール/小ホール。
時間は2013年6月13日(木)PM7時30分。

多くの人が来てくれる事を心底願います。
彼ら「MAGENTA skateboards」の思い、大画面で受け止めてあげて下さい。
それでは宜しくお願い致します。
今月はここまで!ここまで読んでくれてどうもありがとう!
それでは皆様暑さに負けず、来月までキーププッシングで!

2013.6.4 
FESN 森田貴宏

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